毎日少しでもお見舞いに行きましょう

がんは治る

もしもあなたの大切な方が入院されたら、ぜひ、お見舞いに行きましょう。毎日毎日、欠かさず、たとえ5分でも。
昔々、私が26か27歳くらいの時に、MBSラジオで「がっぷりトーク」と言うトーク番組がありました。4-5名の著名人が集まって、なんやかんや討論する番組です。そのメンバーに本田良寛先生がいらっしゃいました。良寛先生は西成の病院の院長でした。正式には大阪社会医療センター付属病院長と言うようです。この頃は通天閣辺りは今のように綺麗ではなく、多くの労務者さんかホームレスさんで溢れていました。今宮駅近くに病院はあったと思います。よく先生にはいろんなところに連れて行ってもらい、良く飲み食いさせてもらいました。とても暖かく大きな人でした。いろんなお話も聞かせていただきました。その中でも、もっとも心に残り、実にその通りや〜と思うエピソードをご紹介します。
先生は昔のあいりん地区の病院の院長でしたから、今で言うと多くのホームレスさんが生死を彷徨って、病院に運び込まれてくるそうです。で、最初に僕たち医療関係者がすることは、点滴をすることでも、体を調べ上げることでもないんや。みんなで患者さんの話をよく聞き、とにかく身寄りを探すんや。誰でもええ。配偶者、家族、内縁関係、友達、仕事仲間、誰でもええねん。見つけ出してお見舞いに来てくれってお願いするんや。運よく、身寄りが見つかって、また、その人がええ人で、毎日毎日、たとえ5分でもええねん、患者の元に来てくれたら、患者は見る見る元気になるねん。ほんまに。びっくりするくらいの回復力や。だいたい瀕死の重傷でも2-3週間もあったら十分や、元気になりよる。ところがやな、せっかく身寄りを見つけても、お見舞いに誰一人も来てくれへん患者がおるんや、ほんなら、なんでそんな病気で死ぬねん…て思うほど、2-3週間で、まるでロウソクの火がスゥ〜と消えていくように、死んでしまうねんなぁ〜。僕らがなんぼ励ましても布団から出て来よらへん。医療の力なんかしれてるわ。

あれから40年、自分が入院する羽目になり、272日間も入院していると確かに、いつも誰かが来てくれるのは、とてもうれしいことでした。やっばり身寄りがいい。気を使わなくて済むから。毎日毎日、たとえ5分でも。どれだけうれしいか! その時はそれほどでもないけど、退院後によくわかる。あ〜、こうして元気になれたのは、毎日のお見舞いのおかげやわ〜って。私は、1-2週間無菌室に入ったことがある。その時ばかりはお見舞いはあかんやろ〜と思って、みんなに告知しておいたら、主治医がきて、あかんあかん、お見舞いに来てもらって。いつも来られている方には面パスにしているから…。あんなところに一人でいたら、気が変になるよ〜と言う。(笑) それにリハビリの先生が若いイケメン先生で、この先生がまた毎日毎日「よっ〜」って来てくれる。高熱でくたばってる日も、ハゲの日も。「今日はよう行かん」って言うと、「じゃ〜、また明日くるわ〜」と出ていく。もちろん、この先生にもお休みの日があるんですが、それ以外は毎日毎日。それが仕事でしょと行ってしまえばそれまでですが、なんか励みになった。それに、いつも体を動かすと私は元気になった。

良寛先生はしばらくして胃ガンで他界されました。やせ細った良寛先生は、時の東京音楽学院にぶらっとお越しいただいて、いつものように、みんなにミックスジュース取ったって〜って、僕はもう体力がないから、大量に砂糖がいるねんって、嘘みたいに山盛りの砂糖をコーヒーに入れて飲んでおられました。
まるで昨日のことのように思い出されます。

ある人生 良寛先生 (NHKアーカイブス)

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